太陽熱を利用した家が建築設備技術遺産に特別認定されました



太陽熱を本格利用した『柿生(かきお)ソーラーハウス』が平成28年度建築設備技術遺産(※)に特別認定されました。

2016年6月23日
『柿生ソーラーハウス』(川崎市)は、第一次オイルショック後の省エネルギーが声高に叫ばれていた1978年、須田礼二氏により設計された太陽熱の本格的利用を目指した自邸です。
屋根の一部として使用されている太陽熱集熱器は、建材と一体化したもので、当時実用化手前であった機器をメーカー企業の協力により提供されたものであり、その集熱機能は損なわれず今もそのまま使用されています。また、初期の給湯・暖房用システムは、途中改修されLPガス給湯器付風呂釜を補助熱源とする給湯システムになっていますが、竣工後37年間健全に稼働しています。
このシステムの詳細や経済的効果は、関連学協会等を通じて日本だけでなく、ロシアでも「ソーラーハウスの常識」の翻訳出版を通じて広く世の中に公表され、我が国の住宅用太陽熱利用の発展に大きく寄与した、時代を代表する太陽熱利用システムです。
本設備は、現在も自邸として使用されていることから、その存続性や公開性を考慮し、建築設備技術遺産認定委員会として、公刊物等により公開されている「技術資料」と現存する「柿生ソーラーハウス」を合わせて「建築設備技術遺産特別認定」として認定されたものです。

※一般社団法人建築設備技術者協会が主催する「建築設備技術遺産」認定制度において認定されたもの。この制度は建築設備部門の技術および設備関連情報とそれらを建物に収めてきた技術を次世代に伝えることなどを目的としており、平成24(2012)年度に始まり今年で5回目。 (http://www.jabmee.or.jp/news/2016/0519_3526.php)